赤城山ヒルクライムのスタート様子(前橋合同庁舎前)

まえばし赤城山ヒルクライム(2019年)

第9回まえばし赤城山ヒルクライム大会
主催 まえばし赤城山ヒルクライム大会実行委員会
日時 2019年9月29日(日) 6:30開場 7:00スタート
場所 群馬県前橋合同庁舎(前橋市上細井町2142-1)-赤城山総合観光案内所(前橋市富士見町赤城山1-14)
交通 グリーンドーム前橋第5、第6駐車場からシャトルバス
 
 
 ここでしかるべきことが行われております。
 

 
 何やら朝から凄い人出であります。昨年は2018年台風24号の接近に伴い中止だったそうで、選手さん達はその分今年は気合が入っているのかも知れません。
 
 
赤城山ヒルクライム大会の様子(群馬県前橋総合庁舎前)
 ですがもちろんイベントの内容説明や状況報告は地元のブロガーさんとかにお任せして、当サイトではあっさりと省略するのであります(笑)。
 
 で、ここにしかるべき方々が降臨しておられます。
 
 
赤城姫の星野菜々さんと淵名姫の柳田衣里佳さん(まえばし赤城山ヒルクライム大会)
第28代(2019-2020)赤城姫 星野菜々さん 同淵名姫 柳田衣里佳さん*1
 
 *1: 公式サイトでは柳田の「柳」に「栁」の字体を使用しています。
 
 そしてさらには、
 
 
ローズクイーンの小畑美鳥さんと天海希利香さん(まえばし赤城山ヒルクライム大会)
第27代(2019)ローズクイーン 小畑美鳥さん 天海希利香さん
 
‥もお出ましになられています。
 
 当サイト特有の用語に「豪華2ミス体制」というものがありますが、ここ前橋市がまさにそれに該当します。
 
 小美玉市(茨城県)の「茨城空港応援大使」と「小美玉コンシェルジュ」は、自衛隊基地の立地がリッチな財政を生み、行き場を探すお金の流れと市所管部局が2系統であることがもたらした産物であることが過日の記事で理解できました。
 
 大島町(東京都)の「ミス椿の女王&椿の女王」と「ミス大島&ミスあんこ」は、地元の方のSNSによりますと「椿の女王はコンテスト、ミス大島はコネ」と、これは分かりやすいです。補足させていただくと、関東一円からミス難関大学、俳優や芸能タレント、雑誌広告モデルなどの猛者が出場するコンテストではほとんど伊豆大島島内の人は太刀打ちできないし、本土側のイベント出演が多いならばコンテスト選出は本土側の人だけでもいいだろうという割り切りと、産業分野で地元に貢献した人や体育や文化の面で良好な成績を修めた人へのご褒美と士気高揚目的で非公募(≒偉い人による独断選考)の「ミス大島&ミスあんこ」を島内の人用に設けていると見られるものです。
 
 では、前橋市はなぜ「赤城姫&淵名姫」と「ローズ・クィーン」の二本立てになっているのでありましょうか。どちらも前橋観光コンベンション協会のサイトに紹介がある(派遣手続きの窓口も同じ)ことから、主催者さん同士の仲が悪いということではないと思うのですが。
 
 
淵名姫の柳田衣里佳さん、赤城姫の星野菜々さん、ローズクィーンの天海希利香さんと小畑美鳥さん(まえばし赤城山ヒルクライム大会)
 一方のタスキの背面には「群馬県前橋市」と大書してありますが、もう一方は前面と同じ「Rose Queen」のみで前橋市の文字は一切ありません。これが謎を解くヒントになるのでありましょうか。
 
 表にして比較してみますと、以下のようになります(主観込み笑)。以下、ローズ・クィーンは中黒なしのローズクィーンと表記します。

赤城姫 淵名姫 vs ローズクィーン(2019年度現在)
赤城姫 淵名姫 ローズクィーン
別称(サブタイトル) 赤城山キャンペーンレディ 前橋市観光特使
表向きの所管部局 群馬県産業経済部観光局 同左
事実上の所管部局 前橋市文化スポーツ観光部観光振興課赤城山総合振興室 前橋市文化スポーツ観光部観光振興課観光振興係
主催 共催 前橋観光コンベンション協会 前橋商工会議所青年部緑水会*2 前橋観光コンベンション協会
事実上の主催者 赤城山観光連盟(≒前橋観光コンベンション協会富士見支部) 前橋商工会議所青年部緑水会
創設 1988年(昭和63年) 1992年(平成4年)
2019年時点の代数 第28代 第27代
任期 2年間*3 1年間
待遇 10万円 制服一式 日当(手取り額非公表 派遣料4時間まで5千円、8時間まで1万円) 賞金(額面非公開) 副賞 日当有無非公表
年間活動日数 15日程度 20日程度
主な応募資格 前橋市在住・在勤・在学の2019年1月1日現在で18歳以上の女性 2019年4月1日以降に前橋市在住・在勤・在学の18歳以上の明るい女性
応募時の主な申告事項 身長 自己PR 身長 服・靴のサイズ 自己PR 同種のコンテストの受賞歴
最終選考方法 面接 公開コンテスト
2019年の応募者数 非公表 16名
選出数 2名(各1名) 2名(第18代までは3名)
*2 緑水会というのは前橋商工会議所青年部(前橋YEG)の特有の愛称。青年部の下部組織という意味ではなく、他市の商工会議所青年部と特に異なるものでもない。
*3 当初は1年間で24代目から2年間になっている。下表参照。

 
 この分類でおぼろげに理解できてきましたが、時間軸があったほうがいいので年表にしてみます(これまた一部主観も含まれております笑)。


1988年 富士見村の富士見観光協会、「富士見のキャンペーンレディ」赤城姫・淵名姫を創設。
1992年 前橋商工会議所青年部(前橋YEG)、「前橋市からの要請で」(同)新たに設けられた「上州空っ風凧揚げ大会」と「ローズクィーン」の主催・運営を委託される。
1995年 赤城南面有料道路(県道R4赤城白樺ライン)が無料化。
1998年 東武鉄道系列の赤城山ロープウェイが休止し、そのまま廃止。1950年代に参入し周遊バス路線、ケーブルカー、ホテルも手掛けていたメジャー観光資本は赤城山から完全撤退することとなる。
2004年 赤城山の観光開発の祖で大地主の家系の青木旅館(富士見村赤城山)の社長に、先代の娘婿である青木泰孝氏が就任。以後、当地の観光関係諸団体の代表職に次々と就いていき手中に収め、行政への発言力を増していく。
2004年 富士見村、前橋市との合併反対派が多数の村議会により、合併賛成が多数の村民の住民投票の結果を無視し、合併協議を反故にする。その後前橋市・富士見村合併協議会は解散。
2004年 前橋市、直前になって合併を破談にした富士見村に怒り心頭。先に大胡町・宮城村・粕川村を編入合併。
2006年 前橋コンベンションビューローと前橋市観光協会が合併し、前橋観光コンベンション協会が発足。
2007年 富士見村、村長選で合併賛成派が当選。村議選でも合併賛成派が多数となる。
2008年 前橋市・富士見村合併協議会を再度設置。
2009年 前橋市、富士見村を吸収合併。旧富士見村域は前橋市富士見町となる。
2010年 ローズクィーン、選出数を3名から2名に減員。
2010年 この頃、赤城姫・淵名姫の主催が富士見観光協会(事務局=富士見村役場→前橋市富士見支所)から前橋観光コンベンション協会に移る。賞金10万円は維持されるが、賞品の3万円相当の旅行券がなくなる。
2011年 東京電力福島第一原発の爆発事故発生。赤城大沼のワカサギから暫定基準値超の放射性セシウムを検出(後にイワナからも)。県、漁協に釣り自粛を要請(2015年に解除)。
2011年 前橋市、県道R4赤城白樺ラインを利用した自転車競技イベントまえばし赤城山ヒルクライム大会を開催。同年以降、例年行事となる。
2012年 この年の赤城姫・淵名姫の募集はされず、以降、奇数年選出の任期2年間となる。
参考文献
都道府県市区町村 前橋市の変遷情報
群馬県 群馬県のまちづくりと市町村合併
前橋市 外郭団体の見直しについて
前橋観光コンベンション協会 前橋日記
YEG事業ナビ 観光特使 ローズクィーン
青木旅館(前橋市) 旅館の歴史

 
 まず、前橋市の多くのイベントの主催、共催、宣伝を担う観光コンベンション協会さんですが、常勤職員はわずか4名(2018年度)と、誘致営業や利害調整や手配の仕事で恐らく手一杯でしょうから、実動部隊はほとんどが出捐者(会社の出資者に相当)である公共団体(の委託先)、観光団体、商工団体であると見られます。つまり「姫」「クィーン」に関してはお金の通り道や派遣要請や募集告知の窓口として機能しているに過ぎず、実際には前述の各団体が取り仕切って動いているものと推測できます。
 
 次に、富士見村は、前橋市との合併前に、赤城山地域の観光催事(祭事)を維持するために赤城山地域の振興予算を格別に手厚くすることをネゴっていたことが推測できます。これは、赤城山を開拓し観光資源として開発した青木旅館の6代目(5代目の娘婿)、青木泰孝氏の力が非常に大きいためであります。
 

 
 同氏は、赤城スキークラブ会長で、赤城大沼漁業組合の組合長で、赤城山観光連盟の会長で、赤城山ツーリズム地元推進協議会の会長で、前橋観光コンベンション協会富士見支部の支部長です。赤城山総合観光案内所、赤城山雪まつり、ワカサギ釣り、トレッキング、牧場ツアー、赤城山夏まつり、赤城姫・淵名姫の選考に神事&撮影会と、赤城山の観光資源のすべてを掌握しています。
 
 しかるに、本来は市町村合併後は類似同一事業の統合が求められているわけですが、赤城山の青木氏の力があまりにも大きいために赤城姫・淵名姫はローズクィーンと統合できなかったし、今後も少なくとも青木氏が元気なうちは統合できない、ということと理解できました。市役所の要請でそれでも何とか合併により効率化したように見せたいがために、赤城姫・淵名姫の賞品(旅行券)を廃止するとともに任期を2年に延ばすことにより賞金を実質半減、ローズクィーン側も1名減員して賞金を実質2/3に減額、というところで「合併効果」を捏造捻出することで折り合ったのでありましょう。
 
 結果、大企業の御曹司の血の気の多い兄ちゃんたちが大勢でスクラムを組んでも赤城山のボスの親父さん一人をびくとも動かせられないことで保たれる均衡。その前橋市の豪華2ミス体制の面白さに気付いたのでありました。
 
 
ローズクイーンの小畑美鳥さんと天海希利香さん(まえばし赤城山ヒルクライム大会)
 手厚い赤城山振興策でほぼ全額を税金に依存する赤城姫淵名姫はタスキに「前橋市」と大書され、一方では、一部だけ補助のローズクィーンは「俺たち青年部のミス」だからタスキに市名表記をさせないし商工会議所が絡む催事以外はあんまり派遣させないぞという前橋YEGさんの小さな抵抗を感じます。
 
 
赤城姫の星野菜々さんと淵名姫の栁田衣里佳さん(まえばし赤城山ヒルクライム大会)
 そんな中での「麓」のローズクィーンと「山」の赤城姫淵名姫が揃ってのお出ましは、平地から山へのルートで行われる赤城山ヒルクライムなるイベント開催が成らしめたものでして、麓の商工と山の観光がイヤイヤ手を組んで多くの人を集めるイベントを生み出したことは、市と村との合併が生んだ効果と言えるかも知れません。⛰
 
 
(追記)会場の出店ブースにあったこれが美味しかったので忘れないように写真を残しておきます。
 
登利平(前橋市)の「上州御用鳥めし」
 「竹」と「松」があって、もちろん(笑)「竹」を購入しましたが、十分満足であります。
 
 
登利平(前橋市)の「上州御用鳥めし」(まえばし赤城山ヒルクライムにて購入)
 「松」はさらに鶏肉が分厚いと仰せでした。